平成19年3月定例会
(葵政友会・代表質問)
私は,葵政友会の野村眞実でございます。
平成7年4月に市議会の場に初めて送り出して頂いてから、早いもので 12年が過ぎようとしておりますが、ふり返って見る時、政治の舞台においては改革がつきもので、変えなければならないものと、変えてはならないものがあり、節目節目においてその選択に苦慮させられたのですが、そんな中においても、模範的な市議を目指し、金剛不壊、節を曲げず、筋を通した活動をしてくることが出来たことに、今あらためて感謝しているところです。
特に3期目であったこの4年間をふり返ってみると、使命を持ち希望していた文教福祉委員会を外されたことから始まった後半は多発するメガモール潰しの後始末に追われた後ろ向きと言われても致し方ない2年間でありましたが、加藤市長就任後からの前半2年間は、その質問を見てもかなり内容の濃い活動ができていたことが確認でき、市民の視点で4年間連続で質問を行うことができ、点数を付ければ70点位で、何とか市民の付託に応えられたものと自己採点しているところです。
今期で優待される友部議員の有終の美を求めた筋を通した活動ぶりに敬意と感謝を申し上げ、勇退後のご健勝をご祈念申し上げつつ、改選後も市民の信任を頂きわが葵政友会のメンバーを始めとした同志諸兄とともに再び議席を頂き、使命を全うすることをここにお誓い申し上げ、平成19年第1回定例会におきまして,ただいまから,葵政友会を代表して質問をさせていただきます。
質問
【野村まこと(眞実)代表】 1 最初の質問は,市長の政治姿勢についての質問であります。 「元気都市・水戸」の実現を打ち出し,7万8,092票という過去最高の得票で誕生した加藤市政ですが、今定例会は,加藤市長にとりましても,我々議員にとっても,最後の議会になるわけなので、過去4年間の私の質問に対する答弁後の行政運営の対応に焦点を絞り、2期目に意欲的な加藤市長にお伺いするところです。 市長就任後の初議会であった平成15年6月の定例会で、私は加藤市長の政治姿勢についての通告のもとで,市政の最高責任者としての考え方について,『加藤市長に市民は何を望み,期待していると認識されているのか、加藤市長の市長観は、過去三代の市長との違いは、市長としての仕事の配分は、水戸市に一番不足している点は何であると認識されているのか、商業都市から文教都市,そして芸術文化都市と言われてきた水戸市の都市の性格をどのように展望されているのか、』などの質問をし、それぞれ答弁を頂きましたが、就任直後のためか明確な答弁をされていなかった、水戸市をどのような都市にされようとしているのかという、都市の性格について再度見解をお伺い致します。 2)加藤市長はまちづくりのビジョンとして「元気都市・水戸」の実現を掲げ中核市,政令指定都市を展望した50万都市構想を前面に打ち出してこられました。そして、『50万都市構想は,単に人口の50万人,行政区域の拡大,そういうことだけではなくて,新たな都市の魅力を創出するためにどのような都市機能の拡充が必要なのかを考えながら,周辺市町村を含めたエリアにおいて将来ビジョンとして描いているものであります。県都として,地方中核都市圏のリーダーとして期待されるその役割にこたえるため,水戸市の持つ都市の魅力をさらに高めていき,都市の求心力を再生し,都市間競争に勝ち抜くことのできる活力のある元気な都市をつくり上げていきたいと』そして『財政基盤の確立に向けて,中核市,さらには政令指定都市を展望しながら,広域合併の推進によって,住民福祉の向上や住民が誇りの持てるまちとして50万都市構想の実現を目指している』とも述べておられましたが、私は50万都市を実現することは目的ではなく手段であると考えるのであります。先程申し上げました都市の性格の観点でのビジョンがあってのことではありますが、50万都市を目指すことが市民にとってどのようなメリットをもたらすとお考えなのか?お伺い致します。答弁
市長(加藤浩一君) 葵政友会を代表されましての野村議員の御質問にお答えをするものでございます。
初めに,政治姿勢についてでありますが,私は,景気の低迷や国,地方ともに厳しい財政状況の影響もあって,弱まってきていた都市としての 活力,県都としての求心力を再生していきたい,このような思いから,元気都市を公約に掲げ,この4年間,その実現に全力を尽くしてきたところでございます。
水戸市には,偕楽園や千波湖といった豊かな自然,水戸黄門を初めとした,ほかには決してまねのできない歴史がありますが,あわせて芸術館などの文化,これまで集積されてきた都市中枢機能など多くの資源を有しているところでございます。
これらは,すべて水戸の魅力であり,大切にしていくべき個性であると考えております。
したがいまして,私は,県都として,総合的な魅力,都市の力を持ち,そのことによって多くの人が集い,交流し,躍動するまちの姿を描いているものであり,市民の皆様が住んでいて本当によかったと実感のできる「元気都市・水戸」を市民との協働によって,つくっていくことに全力を尽くしてまいる所存でございます。
また,50万都市構想についてでありますが,地方を取り巻く社会経済環境がますます厳しくなる中で,私は,国に信頼され,国に対し声を反映させることのできる力を持つことが,県都,そして都市圏のリーダーとしての水戸市に求められると思っておるところであります。
政令指定都市を展望した50万都市構想は,人口,面積,都市経営の効率化ということばかりではなくて,我々がみずからの権限と財源によって個性あるまち,そういうものをつくっていきたいというふうなこと,さらに地方の自主権の確立,こういうところまでいかなければならないという強い信念のもとに50万都市構想を打ち立てておるところでございます。
質問
【野村まこと(眞実)代表】 3) 情報公開の進捗状況は 議会が議員提案による水戸市議会情報公開条例を制定し,委員会の傍聴とロビーでのモニター公開を行い,積極的に開かれた議会へ向けた改革を行ってきたことを踏まえて、68もの水戸市の審議会の開催場所を可能な限り議会の委員会室を使うことにより,モニター公開をしていくべきと提案申し上げ、加藤市長より『市民に開かれた信頼できる行政の実現には,さらなる行政の透明性の向上が必要であり,一般の市民等への公開を進める必要があると考えている。審議会等の公開に当たっては,事前の市民への周知,傍聴の方法などを定める必要があるので,これらの検討に着手をし,できるだけ早い時期に審議会の公開の実現に努めてまいりたい』と前向きな答弁を頂いておりましたが、ア) 各審議会のモニター等を含む公開の進捗についてお伺い致します。
また、市民相談室への市民からの多種多様な苦情や相談が寄せられておりますが、私はその中にこそ改革のヒントが内在している可能性があり、市職がそれぞれの職務を遂行する際の参考として内容を開示してもらい共通認識をしておくことの意味があると考える分けで、市民に公開することで市民力のアップにつながるものと考えますが、
イ)市民相談室への市民からの相談内容の公開の可能性と見解をお伺い致します。
答弁
市長(加藤浩一君) 次に,情報公開の進捗状況についてでございますが,初めに,審議会の公開についてでございますが,透明かつ公正な行政の確保を図り,市民の市政に対する理解を深め,開かれた市政の実現を一層推進するため,平成16年に水戸市附属機関の会議の公開に関する規程を制定し,審議会を公開するほか,会議録を市のホームページへ掲載するなど,広く市民にごらんいただけるような取り組みを進めてきたところでございます。議員御提言の審議会等の会議をモニターで公開することにつきましては,開催場所が多岐にわたること,あるいは議会の委員会室を利用することについては,本来の設置目的から逸脱するなど,課題も多く,難しいと考えております。
次に,市民相談室への市民からの相談内容の公開についてでございますが,市民からの相談や要望等の中には,個人や家族に関する問題として,公開そのものになじまないものやその方だけではなくて,あるいは兄弟,あるいは親戚,そういうような第三者の個人情報を有するものも数多くあり,個人情報保護の観点からすべての相談を全面公開することは難しいものだというふうに考えております。
今後とも,市民相談における情報公開の適切なあり方の検討をするとともに,庁内での活用も含め,個人情報等に配慮しながら,可能な限り公開に努めてまいりたいと考えております。
質問
【野村まこと(眞実)代表】 4) 外部監査制度導入の実績と包括外部監査制度の導入時期は? 外部監査制度については平成15年第2回、平成18年第1回、第2回、第4回というように、これまでの何度かの質問を行い、その導入の必要性についての答弁で『外部監査制度導入の必要性はますます高まってきていると認識をいたしております。』更には、『外部監査制度につきましては,包括外部監査と個別外部監査の二つの制度がありますが,これらの制度の長所,短所を十分に整理,検討し,平成16年4月から制度の導入を図ってまいりたい。』とお答え頂き、水戸市では個別外部監査を導入したのでありましたが、未だに1例の監査も受けていないという消極的な状況です。 早急に包括外部監査を導入すべきで、そのことこそが歳出を見直す、すなわち行財政改革であり、市民が求める良質な行政サービスを効果的に行い,行政の透明性と信頼性向上につながることはご承知の通りであります。 この際、包括が導入できないのであれば、せめて年に2つの部というような具合で現在の個別外部監査制度を活用すべきではないでしょうか?市長のご見解に合わせ、個別外部監査の実績と包括外部監査制度の導入時期をお伺い致します。答弁
市長(加藤浩一君) 次に,外部監査制度導入の実績と包括外部監査制度導入の時期についてお答えをいたします。平成16年度に本市が導入いたしました本制度は,住民,議会及び市長からの請求があった場合,監査委員の決定,もしくは意見,さらには議会の議決を経て実施するものでありますが,現在までのところ,請求がないことから,実施には至っておりません。
この本制度は,市政運営の信頼性,透明性等の向上に資する制度として導入した趣旨もございますので,今後,制度の周知にさらに努めてまいり,多くの方々に知っていただく,このことでそれぞれの役割が果たせるものと考えておるところでございます。
一方,包括外部監査制度につきましては,財務に関する事務の執行及び経営に係る事業の管理のうち,包括外部監査人が必要と認める特定の事件につきまして毎年度1回以上実施されるもので,地方自治法におきましては,中核市にその導入が義務づけられておることから,中核市への移行を展望しながら今後の課題としてまいりたいと考えております。
質問
【野村まこと(眞実)代表】 5) 法定外公共物の管理強化による市民生活の利便性の向上と、迷惑の解消策のその後について、 平成15年第4回定例会で法定外公共物の譲与を急いで受ける必要性がないのでは?との質問に「国の方針のためやむを得ない。体制を強化ししっかり管理したい。」との答弁。平成17年第2回定例会では市民の困りごと解決との切り口で法定外道路の不法な占有者に対する指導強化をもとめたのですが、「平成16年4月1日施行の法定公共物管理条例を生かし徹底したい。ごね得は許さない。」との答弁。平成18年第4回定例会で具体的な場所を例示の上で一定のルールを定め法的手続きを含めた早急な対応をとるべきとの質問に「不動産登記法の規定による筆界特定制度を活用しながら早期に機能回復を図り、位置の確定に努めたい。」との答弁を頂いているが、特に石川1丁目の件については不法占有者のために下水道が接続できず善良な市民が困っている状況が未だに続いているわけであり、議会の答弁で期待していたが4年近くも経っていながら何もやってくれないのか?との対応の悪さを指摘されているところです。 改めてどのようなルールで対応をされて来られたのか進捗に合わせ、お伺い致します。答弁
◎市長(加藤浩一君) 次に,法定外公共物の管理強化についてお答えをいたします。法定外公共物につきましては,条例に基づき,占拠者に対して適正な指導を行っているところでありますが,隣接地権者との間で境界確認ができない等の要因により,一部生活環境整備に支障を来しているような状況にございます。
御指摘の石川1丁目につきましては,不動産登記法の規定による筆界特定制度の活用を検討したところでありますが,当地域が公図混乱地区のため,平成18年度から法務局による登記所備付地図作成,いわゆる公図作成作業をしているところでございます。
先ほども,この質問をしてからかなり時間がかかっているのではないかというような御指摘でありますが,まさしくこれらは法務局に係る,いわゆる公図混乱地区として一体的に法務局が今整備を進めているところであります。この石川町に限らず,元吉田,あるいは朝日町,東野町,その他,法務局が公図混乱地区としての公図作成を実施しております。
この公図作成作業については,水戸市としても積極的に協力して,平成20年度の完了を目指して進めており,公図の作成作業の完了後,占拠物の位置の特定をし,法定外公共物の機能回復が図られるよう一層の努力をしていきたいと,かように考えています。
質問
【野村まこと(眞実)代表】 6) 各担当部課内での予算執行に伴う契約差金等の扱いについて この件は平成15年第1回定例会で、職員ひとり一人にコスト感覚をもってもらうためにも、それぞれの部門の努力で生み出した契約差金等の不用額の処分の裁量権をある程度その部門に持たせては?との質問に岡田市政の平戸財務部長から「趣旨を踏まえ予算編成も含めて検討すべき面もあるのでご指摘を踏まえ今後の課題としたい。」と代わり映えのない答弁を頂きましたが、平成15年第4回定例会で改めて加藤市長の見解を質し、「一定の基準を設けた上で,担当部内にその裁量権をゆだねるべきとの御提案につきましては,新行財政改革大綱(案)に新たな予算編成手法の導入として,時代に適合した予算のあり方について検討する予定でありますので,この中で入札差金や不用額の取り扱い等をどのように位置づけるか,これらについても先進自治体の状況等を調査し,検討してまいりたい」と前向きな答弁を頂いておりましたが、未だに実現してないようなので改めて進捗をお伺いするところであります。答弁
◎市長(加藤浩一君) 次に,予算執行に伴う契約差金等の扱いにつきましては,財政状況も大変厳しいことから,できる限り留保し,剰余金として残すよう努めてきたところであります。しかしながら,平成19年度予算編成に当たりましては,野村議員から,以前,余ったものはその課で使ったらいいのではないかという御提言もございました。そのようなことからも,今回新たに予算の節減をした予算節減奨励特別枠を設け,各課に振り分けて,予算が余ったものにつきましては,節減額の一定割合を配分する,配分枠を設けたところでございます。
契約差金等の決算剰余金につきましても,その対象とすることにより,さらに予算節減の奨励が図られるとともに,各部の自立性の確保により,真に市民が必要とする事業への予算配分が進むものと考えておるところでございます。
質問
【野村まこと(眞実)代表】 7) 建築積算の新基準の採用の検討結果について この件も平成15年第4回定例会で高止まりの入札結果を踏まえて実勢価格により近い独自の積算基準等を採用してはと質問し、加藤市長より「本市も,依然として厳しい財政事情のため公共工事のコスト縮減に取り組んでいるところ。議員の御指摘を踏まえ,設計段階から工夫を重ね,良質な社会資本を低廉な費用で整備できるよう,今後とも努力してまいりたい。」旨の答弁を頂いておりますが、聞くところによれば独自の新基準を設けることそのものがコスト高につながるとの見解もあるようなので、この際、エレベーターや下水道の推進工法等のような差額の多い者に限り見積もり方式を採用するとか、設計段階で階高を抑えるとか電気容量を動力と電灯にバランス良く取り入れるとか下層路盤に再生採石を用いる等々設計段階でのコスト削減の方法をマニュアル化することにより担当の判断でまちまちの結果が出るようなことのないよう務めるべきと考えますが、進捗とご見解をお伺い致します。答弁
◎市長(加藤浩一君) 次に,建築積算についてお答えをいたします。本市の工事積算につきましては,国及び県の積算基準及び標準歩掛かり,単価をもとに積算をしているところでございます。
また,国,県の基準に存在しないものにつきましては,全国的な調査機関が発行している建設物価等により積算をしており,積算基準が設定されていない工事内容のものにつきましては,専門業者から参考となる見積もりを徴取し,積算の参考としているところでございます。
現在,厳しい財政状況のもと,公共工事の設計段階におきまして,効率的かつ低廉な費用で良質な建築物を建設するため,公共工事コスト縮減指針に基づきまして,平成17年度よりコスト縮減具体策実施調書を策定するなどの取り組みを進めておりまして,今後とも,引き続きコスト縮減に努力をしてまいるものであります。
質問
【野村まこと(眞実)代表】 8) 指定管理者制度の導入にもとづく既存外郭団体の存続を含めた対応策は? 指定管理者制度については、平成16年の第2回、第3回の定例会で質問に立ち、外郭団体を設置した責任が市側にあることを踏まえた上での、慎重な対応が必要とし、現行の管理委託契約の業務内容を精査し,施設の管理の部分と運営の部分とのウエートの分析を行い,委託契約の性格の違いの認識に基づくすみ分けを行い,ものによっては直営への変更も視野に入れた中での条件を付した条例の制定など,相当の準備が必要ではと申し上げてきたのであります。現在の外郭団体への委託業務については平成18年度から5年間と定めた指定期間で行っておりますが、いわば猶予期間に過ぎない対応である分けで、不安定な状況におかれている団体としてみればたまったもんじゃないわけです。その期間内に徹底した事業の見直しを進めると言っても人件費の安い民間企業団体との競争に勝てるわけがない分けですので、本来市が行うべき事業については別枠としての何らかの対応を図るべきと考えますが、見解をお伺い致します?答弁
◎市長(加藤浩一君) 次に,指定管理者制度導入に基づく既存外郭団体の存続を含めた対応策についてお答えをいたします。平成18年4月からの指定管理者制度の導入によりまして,事業の効率的な展開や経営状況の公表などに取り組んでまいりましたが,2回目以降の指定管理者が原則公募制とされたことなど外郭団体を取り巻く環境は一段と厳しく,さらなる改善を求められているところでございます。特に,民間と今までの外郭団体が競争し合うことはなかなか至難なものであると考えております。
したがいまして,市といたしましても,これまで以上に団体の経営に対し,的確な指導,さらには助言を行い,改善を推進していく立場にございます。
さらに平成19年度におきましては,外郭団体検討専門委員の提言を踏まえ,団体の統廃合の可能性や健全経営に向けた取り組みについて,各団体と協議を進め,方向性を決定してまいりたいと考えておるところであります。
質問
【野村まこと(眞実)代表】 9) 千波湖へのハスを含めた水性植物の再生について 千波湖のハスについては、平成15年第3回定例会で大塚池公園の松の木の問題と合わせて質問し、片山都市計画部長より「現在,護岸の浸食が進んでいることから,親水性を持たせた護岸整備を行いながら,ハスも含め,環境にあわせた水生植物の再生に向け,検討してまいります。」との答弁を頂いておりましたが、この件は現段階での進捗をお尋ね致します。答弁
◎市長(加藤浩一君) 次に,千波湖へのハスを含めた水生植物の再生についてお答えをいたします。千波公園は,多くの市民の方々にとって憩いの場として,ジョギングや散歩などに利用されていることから,現在,千波湖南側の護岸の整備にあわせて,一部にヨシの植栽整備を行うなど,水辺空間の再生に取り組んでいるところでございます。
確かに御指摘のとおり,以前に,ハス,あるいはホテイアオイ,こういうようなもので水辺に対する酸素供給源として,あるいは見て楽しい,美しいということでハスの花があったことがございます。ただ,ここで一つ問題なのは,ハスの花が咲いているときはとてもきれいだ。ただ,花が終わって腐ったときに,さらにそれが沈殿をして,その沈殿がいわゆる堆積物,ヘドロとして湖底に堆積をする,この問題がハスの一つの大きな要因であろうと思います。
ホテイアオイも,また同じような結果がございましたので,これらを含めて,ハスを含めた水生植物の再生に向けましては,千波湖の水質浄化への取り組みとあわせて,どうしたら対応できる一番いい方法なのか,専門家等の意見も踏まえながら,今後の方策を検討してまいりたいと,かように考えておるところでございます。
確かに花の咲いているときはとてもきれいでいいのですけれども,それが花が終わり,腐って,それが堆積をするという弊害がありますので,それがヘドロの要因になっていたことも大きな原因の一つでありますので,それらも含めて検討していきたいと,かように考えておるところであります。
質問
【野村まこと(眞実)代表】 10)行政機構等の改変改革についてア) 総務法制課の設置による対応は
総務法制部門の位置付けについては、平成14年第1回定例会で新たな部門として設立すべきと申し上げ、その後、総務部総務課の法制係が分離を分離,設置されましたが,政策立案過程における法制上の相談等に対応できていないばかりか思うように機能していないため,平成15年第2回定例会で法制部門を位置づけることにより,条例等の設置や行政へのクレーム処理や懸案事項に迅速に対応できるよう改善すべきと、また平成18年第4回定例会の中でも、市道や法定外公共物の不法占拠や野点看板の違法設置等々の例を上げ、指導や要項、条例を遵守する正直な市民がいる中で、無視して従わない不誠実な者に対しての対処の際の連携先としても位置付けるべきと申し上げてきましたが、明年度の組織機構の改革の中で総務法制課が新設となることは歓迎しますが、これまでの質問等を踏まえれば、最終的には、行政各部門の受け皿として総合的な対応ができるような形にもっていくべきと考える分けですが、見解をお伺い致します。
答弁
◎市長(加藤浩一君) 次に,行政機構等の改編改革についての御質問にお答えをしてまいります。初めに,平成19年度の機構改革におきまして,法制面の強化を図るため設置する総務法制課についてでありますが,これまで,総務課の法制係が担ってきた例規の審査等と訴訟対応等の事務を分離することにより,これまで以上に専門的かつ的確な法務事務への対応が可能になるものだと考えております。
今後は,それぞれの専門性をより高めながら,庁内各課の事務事業執行上の法律相談,訴訟等にきめ細かく対応してまいりたいと考えております。
質問
【野村まこと(眞実)代表】イ) すぐやる課等、市民ニーズの迅速な対応について
ウ) タテ割り組織の弊害の解消策について
の2件は関連があるのでまとめて質問させて頂きますが、 市民ニーズの迅速な対応については、平成15年第2回定例会で、すぐやる課的な新たな機構を新設し,市民ニーズにスピーディーに対応すべきで,あわせて現在の市民相談室を役所の総合窓口的な位置づけとし,より円滑な行政サービスを推進すべきと申し上げ、加藤市長より、「市民ニーズへの迅速な対応については,公聴部門の組織として,市役所1階に市民相談室を置き,関係部署との連携のもとに市民の要望,陳情,苦情等々の処理に当たっており、今後とも迅速な事務処理に努めろ。」との答弁を頂いておりますが、市民相談室が頑張っても関係部署の対応次第というのが実情のようで、必ずしも答弁のような迅速な対応が出来ているとは思えず、むしろ市民相談室は縮小傾向にあり、処理スピードも低下しているようにも感じるのであります。市民ニーズにスピーディーな対応という点で思いつくのは、ツインフィールドの人工芝化の問題であります。私がサッカー関係者や行革推進委員の方を始めとする多くの市民の方々の声を受けて議会でこの問題を提起させて頂いたのが平成15年の12月定例会であり、市長より「施設稼働率や芝の維持管理に要する経費については,費用対効果の面で課題があるものと認識をいたしております。このことは御指摘のとおりであります。このため,人工芝へ全面改修することは有効な方法の一つとは考えておりますが,一方では,天然芝の利点もありますので,御提言の趣旨も踏まえ,今後サッカー,あるいはラグビー関係団体と協議をし,費用対効果の面でさらに検討してまいりたい」との答弁をされてから実現に移すまでに実に3年4ヶ月の日時を要しているわけで,その間芝1面について大凡2000万円が支払われ続けたわけですから、既に人工芝設置工事の7割のお金が支払われたわけで、即断即決が必要であったのではと考えてしまうわけであります。
また、タテ割り組織の弊害については今に始まったことではなく、これまでも言われ続けてきましたが、担当者の対応の如何によって差があるのが実情です。外部の機関との連携が必要なものについてはある程度引き継ぎが上手く行かないことも頷けるのでありますが、狭い庁内組織ででありながら複数の部、課にまたがるものについては引き継ぎに差があり、一例を挙げれば過日の小吹町の市道認定のように登記されずに放置してあったというように、一向に解消されてないのが実情のようです。そこでかねがね申しあげてきた事務執行における業務日誌等の統一化と庁内公開の必要性を改めて申し上げる分けです。 また、それに加えて、人事異動が行われようが各行政課題の進捗を管理しながら推進する部門を改変等により強化する必要があると考えますが、加藤市長の見解をお伺い致します。
答弁
◎市長(加藤浩一君) 次に,市民ニーズへの迅速な対応についてでありますが,市民相談室を初め,各課の窓口に行政経験の豊かな職員の配置に努めるとともに,関係部署との連携のもとに,市民要望等の適切かつ迅速な処理に努めてまいりたいと思っております。また,いわゆる縦割り組織の弊害についての御質問でありましたが,先ほどの質問の中に,3年4カ月前に人工芝の提言をしたけれども,時間がかなりかかったのではないのか。これは,縦割り組織の弊害の問題ではないかという御指摘でありますけれども,御承知のとおり,3年4カ月前は,より財政的に厳しさもございまして,試算をした結果,今回も人工芝を設置しますと,1億1,000万円の資金がかかるというような状況でございましたので,決して縦割り的な弊害でおくれたことではなくて,同時に,人工芝と,それから今までのベント芝のそれぞれの利用者,いわゆる今まで利用してきた人たちとの協議の時間も費やした。したがって,資金的な面,さらには利用者たちとの協議の面,こういうことがあって時間も経過したという事実もございます。
しかしながら,今後さらに,庁議や政策会議など庁内の補助機関などをさらに活用することによって,各部各課が情報を共有し,関係部署が一致協力して,迅速かつ的確に行政課題を解決できるよう,総合的,横断的に行政運営を行ってまいりたいと考えておるところであります。
質問
【野村まこと(眞実)代表】 2 中心市街地の活性化諸策の対応について 私にとっていわば心のふるさとでもある中心市街地の活性化については色々な角度でこれまでも質問や提案をして参りましたが、今回は特に集約して提案的な質問をさせて頂いた、 1) 平成15年12月定例会での各質問や提案に対する答弁後の対応について、それぞれお伺いいたします。まず1点目は ア) 駅前から大工町の間の裏通りを含む中心市街地をまちづくり特区に指定することにより,局前から大工町までの表通りの歩道側の1車線を駐車可能帯とし,金融機関や事務所等に利用されているビルの1階の部分については,商業系のスペースとしての利用に限定してもらうよう位置づけ,大町通りからスクランブル交差点までの間や泉町広小路等の横道の道路上を,定期的にイベント広場に活用するなど何らかの補完策を講じ,来訪客の利便性の向上に努めることを提案した分けで、 市長は、「まちづくり構造改革特区についての御質問につきましては,駅前地区から大工町地区,これらを特区に指定することにより,車道,歩道の有効利用を図ることとあわせ,商業スペースの拡大やデザイン化を図る御提案でございますが,道路関係等につきましては,車道,歩道の有効活用策としての特区構想について,現在,その対象となるのかどうか,これらを検討しているところであります。 また,商業関係につきましては,中心商店街の魅力を高める有効な施策と認識をしておりますが,私権の制限,さらには権利関係や関係機関・団体との協議もありますので,今後,さらに十分に検討してまいりたい」と答弁し,その後、特区の申請を行ったが現行法の中の対応で可能との事で特区は取り下げられたのであります。にもかかわらず未だに実現しない理由は何なのか?今後の対応策に合わせた見解をお伺い致します。答弁
◎市長(加藤浩一君) 次に,中心市街地活性化策の対応についてお答えをいたします。まず,駐車帯の設置や銀杏坂の歩道の拡幅につきましては,昨年10月に国,さらに警察との連絡会議を設置したところであり,今後も引き続き,道路の有効な活用について,具体的な協議を進めてまいりたいと考えております。
御指摘のとおり,駐車帯の問題,あるいは歩道の拡幅,こういうことについては,やはり今消費者のニーズがドア・ツー・ドアという感覚が非常に強うございまして,車をとめられないところはなかなか買い物に寄りつかないという状況がございます。したがいまして,あそこの50号のところを何とか黄門特区で取り扱えという考え方を持った上で,国の方に要請を図ったところでありますけれども,国からは,現行法の中で処理しなさい。特区にはなじまないということで,これが戻されました。したがいまして,私どもは,そのことについて,今後さらに一層努力をしていくのでありますけれども,しかし,それに逆行するように,警察行政としては,駐車帯をさらに認めないという,バスレーンを設けるというような,相反する事態が生じております。
したがって,これらをどうクリアするか,今後の大きな課題だと思っておりますので,単に行政のみだけではなくて,商工会議所,それら関係機関を全部巻き込んだ対策をどうするか,商業展開策として考えていきたいと思っておるところでございます。
また,駐車場につきましては,利便性の向上を図るため,今定例会に30分無料やあるいは1日使用料上限額の導入等を内容とする駐車場条例の一部改正案を御提案申し上げたところでございます。
質問
【野村まこと(眞実)代表】 イ)黄門神社に関する件でありますが,水戸藩時代まつりの出陣祈願祭等にも活用されていた水戸駅前の黄門神社についての質問ですが,黄門神社の場所が,水戸の御老公とも言われる黄門様である徳川光圀の育ての親である三木邸の跡であり,生誕の地であることは御承知のとおりでありますが,何と敷地は茨城交通からの借地であり,奉賛会の人たちの奉仕に維持管理をゆだねている状況にあることを知り,驚いたわけであります。由来を踏まえれば,まちづくりの一環として,水戸市が主体的に付近を含めて買収し,名所旧跡としての整備を図り,そこに観光案内所や観光物産館のような観光の拠点を設けて,水戸市の観光の玄関口としての整備を図り,あわせて水戸市の観光協会にも移転してもらうなどし,歴史的な資産を活用すべきではと考える。と質問し加藤市長より「次に,黄門神社の名所旧跡に対する支援につきましては,私も,水戸黄門を水戸観光のためにももっと積極的に活用すべきものと考えております。しかしながら,法律など解決すべき問題がございますので,これらを解決すべく地域住民や団体等と協議を進めてまいりたいと,かように考えておるところであります。答弁
◎市長(加藤浩一君) 同時に,この中で,先ほどの茨城交通の黄門様の跡地の,いわゆる敷地の関連的な,具体的には,先ほど議員さんからお名前が出ましたとおり,茨城交通跡地の土地,この件につきましては,私も極めて残念至極のきわみであります。私ども水戸市では,観光といえば水戸黄門を第一弾として売り出しているところでございます。したがって,あの黄門の生誕の地,あそこに隣接するそれぞれの土地が,水戸市に相談を何でしてもらえなかったのかという残念な思いはいまだにございます。
私どもがあの話を知ったのは,昨年,建築確認申請が出てきて驚いたという現実でございます。それまで,私どもがあそこのところを売却するということもよもや想像もしておりませんでしたし,人様の土地に売ってくれませんかということで行くことも,これは権越なことであろうと認識をいたしておりました。
そうした内部事情があったとするならば,なぜ行政に相談を一言してもらえなかったのかという残念な,無念な思いは今もってございます。もし,あそこを水戸市が買い取ることができたとするならば,そこをいわゆる物産館,あるいは観光の拠点ともすることもできたし,今もってそのことについて行政に相談がなかったことについては,残念至極のきわみであるというふうに思っております。
この4年間の中で,2つ心に残ることは,水戸市のメーンである,いわゆる黄門さんの敷地が隣にマンションが建ってしまったということ,それからさくら通りの桜が伐採されてしまったこと,このことが私の4年間の中で大きな2つの反省点として生涯無念さとして残ってくるだろうという気持ちをいつも持っておるところであります。
次に,観光物産館的施設の整備につきましては,先ほども申し上げましたように,先ほど申し上げた場所が一番いいのでありますけれども,しかし,それは現在どうすることもできませんので,現在考えておりますことは,駐車場に隣接する千波湖,偕楽園周辺地区において,平成18年度基本設計,平成19年度実施設計,平成20年度建築に向けた(仮称)新好文茶屋の整備を進めていきたいと思っております。
ここの整備に観光物産館的なそれぞれの思いもそこで花を咲かせていきたいと,かように考えておるところであります。
この施設は,観光案内,物産,食事,それから休憩,歴史体験や探索をテーマとして,観光客はもとより,市民も交えたさまざまな人々が交流できるような施設として考えていきたいと考えておるものであります。
質問
【野村まこと(眞実)代表】 ウ)通りに回遊性を持たせようとする提案 黒羽町の整備に合わせて奈良屋町までの坂道を生かし、回遊性を持たせるべきとの質問に対する答弁。城下町ならではの旧町名を生かした形で,現在ある石柱の横にわかりやすいデザイン性に富んだ挿絵を織り込んだ表示板を設置するなどの補完策を講じることにより,中心市街地の裏通りを回遊することができるよう,歩行者中心の道路へ向けて環境の整備を図るべき⇒答弁
◎市長(加藤浩一君) 御提案の中心市街地の整備につきましては,財源の問題,大型バス駐車場を含めた場所など多くの課題がありますので,今後の検討課題としてまいりたいと存じます。次に,坂道や裏通りを活用したまちづくりについては,魅力ある坂道や裏通りの整備を進めることにより,中心市街地の回遊性の向上を図っていくことが重要であると考えておるところでございます。
現在,くろばね通りにつきまして,電線類を地中に埋設すること,そしてコミュニティ道路としての整備を行っておるところでありますが,工事が着実に進んでおるところでございます。
また,西の谷公園の整備,これらにつきましても,中心市街地へ上がれるような整備促進とさらに一層人が集まれるような桜並木の整備促進を進めてまいりたいと考えております。
またさらに,並松町児童公園の整備も実施しており,仲町通りや大工町1丁目再開発地区の周辺道路の整備なども計画が進んでおるところでございます。
議員御提言も踏まえ,今後とも,中心市街地の裏通りを含めたネットワークづくりと回遊性に富んだ歩行者中心の道路環境整備に努めてまいりたいと考えております。
質問
【野村まこと(眞実)代表】 エ) 裏通りに回遊性を持たせようとする提案 城下町である水戸の歴史的な遺産でもある旧町名を復活すべきとの声が依然後を絶たないのはご承知のとおりであり、私も推進の立場で質問させて頂いておりましたが、城下町ならではの旧町名を生かした形で,現在ある石柱の横にわかりやすいデザイン性に富んだ挿絵を織り込んだ表示板を設置するなどの補完策を講じることにより,中心市街地の裏通りを回遊することができるよう,歩行者中心の道路へ向けて環境の整備を図るべき⇒方策を検討したい。答弁
◎市長(加藤浩一君) また,旧町名標示柱につきましては,市内107カ所に設置し,旧町名とその由来を石柱に刻み,市民の皆さんに本市の歴史を紹介しておるところでございます。その隣に表示板を設けることができないかということでございますが,スペースの確保ができるならば,それらもできることだと思いますし,同時に,旧町名に対する復活等ができればという思いで,これは水戸市であるがゆえの町名,例えば,鷹匠町であるとか,向井町であるとか,桜小路であるとか,柳小路であるとか,水戸ならではの町名がありますので,これらの復活が図れないかということで,市報で何回もこれを市民に通知をしたところでありますが,1件の町名復活も申し入れがないということで,極めて残念な思いでございます。
これらもさらに町名復活ができれば,この表示の問題とあわせて考えて,水戸らしさが出てくるのではないかと思いますが,それらの情勢につきまして,議員皆さん方の御協力も切にお願いを申し上げる次第であります。
質問
【野村まこと(眞実)代表】 オ) 商店会の活性化策における専門家の活用 まず専門家を導入しての個別の課題の整理を行い,個々の経営者の過程も含めた課題についての整理をサポートすることにより,その上で面としての売り場が構成されるよう個々の個性化を図り,魅力ある商業ゾーンとして再編を行うとともに,営業時間の延長を行うことを条件に,夜間の駐車場を無料開放にするなどの策を講ずべき。(商店街の個々の商店が個々の将来プランを設計できるよう,まず専門家による経営診断等を含めた何らかの個別支援策が何よりも必要と考えます)⇒加藤市長は「御提案の既存の個別商店への対応につきましても,今後,同様の支援ができるよう検討してまいりたい。」と、また,(個店に対する経営診断等につきましては,これまで店づくり事業として商店街単位として行ってまいりましたが,御指摘を踏まえ,今後は専門家の派遣制度の創設についても検討してまいりたい)と答弁答弁
◎市長(加藤浩一君) 次に,専門家の活用における個店の活性化策につきましては,これもやはり顧客の満足度,そういうものを商工会議所が調査検討を進めておるところでございまして,魅力ある商店街,個店づくり,こういうことについて,さらに一層続けていきたいと思っておるところでございます。質問
【野村まこと(眞実)代表】 カ) 芸術館を核とした「カフェ・イン・水戸」のような、芸術館を核としてまちを楽しめる企画を継続して開催することについての提案⇒水戸芸術館など拠点施設の連携等も考えながら,にぎわいを図るために,水戸の個性と特色を生かした,より効果的なイベント等について検討してまいりたいと考えています。と答弁。答弁
◎市長(加藤浩一君) 次に,拠点を結んだイベントにつきましては,地域団体や商店街団体等により構成される中心市街地活性化連絡会議において,統一フラッグの掲揚や,あるいは天下一オセロ大会の開催による連携が図られたところでございます。フラッグの掲揚だとか,あるいはイベントがあるときに,こうしたことが今後なお一層進むように積極的に支援をしてまいりたいと考えておるところでございまして,いわゆる一つのことをみんなで協力してやろうという,地元の醸成も進めていきたいと考えておるところでございます。
質問
【野村まこと(眞実)代表】キ) 空き店舗や空き事務所の活用策について
目抜き通りの空き店舗についての質問でありますが,空き店舗につきましては,所有者の意向をそれぞれお伺いすることにより,希望者に限って臨時的な公共スペースとしての提供を条件に,固定資産税を減免し,そのスペースをNPO等の各種のボランティア団体に開放していくことにより,より多くの人が集まり,にぎわいを持てるよう,活用を図るべきとの考えを提案(限らず数多くのボランティア組織が存在しており,それぞれ活動しており,潜在的なまちの力となりつつありますが,その基盤はいまだ脆弱であり,積極的な支援が必要と考えますが,市長が言われるまちを再生するためにも,空き店舗や空きビルの一角を借り上げて,ボランティア活動のためのスペースとして提供してはと考える)⇒ 「現在実施中の中心市街地等関連調査を踏まえ,実態がどういうものなのか,それら新たな空き店舗対策を展開する中で,そうした調査を踏まえて,NPOの活用等についても,中心市街地活性化の面から再度検討してまいりたい」と答弁。答弁
◎市長(加藤浩一君) また,空き店舗の活用につきましては,空き店舗総合対策事業として,みと黄門元気塾を通した開業意欲のある事業者の育成やNPO等によるチャレンジショップの運営などの取り組みに支援を行い,一定の成果を上げてきたものであると考えているところであり,今後とも,事業の積極的な展開により,にぎわいの創出を図ってまいりたいと考えています。質問
【野村まこと(眞実)代表】2)大工町再開発の隣接道路の車両通行可能へ向けた新設について。
答弁
◎市長(加藤浩一君) 次に,大工町再開発の隣接道路に関する御質問にお答えをいたします。大工町1丁目地区市街地再開発事業につきましては,ホテル,都市型住宅等の複合施設の整備を図ることとし,平成20年度完了を目指すところでございますが,この事業の実施にあわせて,交通の円滑化を図る上で,市道上市233号線及び上市234号線の整備を行うこととしております。このうち,233号線については,地形上高低差が大きく,現状は一部階段の道路となっておるところでございます。
これらにつきましては,一昨日,私も夜,雨の中でありましたけれども,現地を見てまいりました。このところの現地に立ったのでありますが,この階段の勾配が100分の45という高低でありました。この道路を円滑化するという,道路の勾配の上限は100分の12ということが最大勾配ということでございまして,ここを例えば仮に100分の12にあわせようとすると,計画区域外のところはほとんどふさがってしまう。道路の1階から車は出入りできなくなってしまうという状況下がございます。したがって,あれが一括的に,包括的な開発であるならば,それらの総合的な引っ込みもできたのですけれども,あの現状を見ると,現実的なものとしては難しいというようなことで,片方だけすり合わせても,道路が曲がってしまうという状況で,技術的になかなか難しいということでございますので,したがって,あそこのところは,開発区域の方に6メートルの道路としてセットバックをして,階段までは上がれるようにする。それで,階段のところも,行ってみたらとっても汚いものですから,ああいうものをきれいなものとして整備をするということに考えを持ちたいと思っておるところでございます。
質問
【野村まこと(眞実)代表】3)歩行者向けの特に中心市街地からの施設への案内板の新設について。
答弁
◎市長(加藤浩一君) 最後に6分間でありますから,教育長もありますので,最後に,芸術館等の施設への案内板につきましては,なお一層多く取りつけて,芸術館に限らず,案内表示板は,ほかから来た人の利便性を図っていきたいと,かように考えております。ありがとうございました。
質問
【野村まこと(眞実)代表】 3 教育行政について 教育委員会の存在そのものが国において廃止されそうな報道を見るにつけ、その独自性の確保を支持してきた一人として、その動向を注目しているところであります。教育行政は,まさに人づくりであり,国の将来を担う重要な位置を占めております。財政難の時代とは言え,財政主導で根幹の部分の制約を受けるようなことがあってはならないと考えるのであります。 1) 開放学級の充実策について答弁
〔教育長鯨岡武君登壇〕野村議員の代表質問のうち,教育行政についてお答えします。
開放学級の充実策については,来年度未開設となっている4校のうち3校を開設し,小学校34校中33校での実施となります。
また,学級数の増設が必要と予想される学校については,児童数の動向や利用希望者数,施設の状況等を見きわめながら,利用児童に応じる受け入れを図ってまいります。
専用室となっていない学級の施設整備については,今後も,校舎の整備計画を考慮の上,各学校の実情に応じて,できる限り適正な環境での受け入れに努めてまいります。
また,開放学級事業を含めた新たな放課後児童対策事業の実施方策については,これまでの開放学級事業の制度を低下させないよう,学校との十分なる調整や事業実施に当たってのさまざまな課題を精査し,検討してまいります。
質問
【野村まこと(眞実)代表】 2) 教育施設の管理充実策について 教育施設の整備に向けて,教育委員会が手づくりで作製したバランスシートを含めた独自の教育施設整備計画については、その活用策を平成15年第2回定例会で質問し、加藤市長より「今後の総合計画の策定や予算編成の際に反映をしてまいりたい」との答弁を頂いておりましたが、どの程度参考にされたのか?また整備計画の中には年次的な営修繕の把握と進行管理の視点も含まれていたと記憶しておりますが、財政難であるがゆえに施設のスピーディーな営修繕の体制の強化と現場との連携が、益々重要であると考えますが、教育長の見解をお伺い致します。答弁
〔教育長鯨岡武君登壇〕次に,教育施設の管理充実策についてお答えします。
学校を初めとする教育施設の整備につきましては,建築後の経過年数による老朽化や狭隘化を解消するため,総合計画に位置づけし,増改築事業や大規模改造事業等を進め,より安全で快適な施設の整備に努めております。
また,施設や設備等の補修,修繕につきましても,危険性や緊急性があるものを最優先に対応するとともに,大規模な補修,修繕を要する場合には,総合計画に位置づけし,計画的な維持補修に努めております。
今回の組織改正においては,学校施設の整備や設備等の維持管理を一体的に行う学校施設課とともに,スポーツ振興課に体育施設係を新設し,施設整備とあわせ,維持管理についても計画的かつ効率的な事務執行を行うこととなりました。
今後においても,児童,生徒や市民が安心し利用しやすい教育環境づくりに努めてまいりたいと考えております。